泌尿器科
頻尿・失禁
頻尿・失禁
日中8回以上、寝ている間に2回以上トイレに行くことを頻尿といいます。
頻尿の原因は様々あり、メディアでよくとり上げられる過活動膀胱、
尿の量自体が多い多尿症、膀胱炎・前立腺炎などの尿路感染症、尿路の腫瘍やがん、
心の問題に起因する心因性 などがあります。
*過活動膀胱(OAB)
過活動膀胱は、急に我慢できないような尿意が起こる・トイレに行く間隔が近い・急にトイレに行きたくなり、我慢ができず尿が漏れてしまうことがある、などの症状を呈します。
メディアでよく取り上げらるほど、とても多くの方がこの病気で悩んでおられます。高齢方、特に女性に多くみられる傾向がありますが、年齢の若い患者さんもいます。
過活動膀胱は命に係わる病気ではありませんが、短時間に何度もトイレに行くことで、家事や仕事の妨げとなるためQOL(生活の質)をひどく損なってしまいます。
原因は、加齢や脳や脊髄の障害などによる脳と膀胱・尿道の協調ができない神経因性による場合や女性の場合には加齢や出産によって、膀胱・子宮・尿道などを支えている骨盤底筋が不安定、脆弱となり 発症することがあります。また、原因が不明のものも少なくありません。
☆治療☆
★薬物療法
抗コリン薬などの膀胱の収縮する力を弱める薬による治療。
★行動療法
排尿を我慢して排尿間隔を長くする膀胱訓練や骨盤底筋体操など。
★電気刺激治療・低周波治療器(ウロマスター) ♡ 当クリニックで治療できます。
電気や磁気で刺激を与えて、骨盤底筋の収縮力を強化し膀胱や尿道の神経のはたらきを刺激、
沈静させ調整する治療です。
皮膚表面での不快感もなく、しかも副作用の無い、安全な治療法です。
*尿失禁
尿失禁は大きく4つに分類できます。
・切迫性尿失禁
神経障害などにより、尿意を感じてからトイレに行くまでに、間に合わずに漏れてしまうタイプ
です。
・腹圧性尿失禁
出産や加齢により尿道括約筋が弱くなり、くしゃみをしたり、重いものを持ったりした時などの
お腹に力が入った時に漏れてしまうタイプです。
女性の4割ほどが悩まされていると言われています。
・溢流性尿失禁
前立腺肥大や尿道狭窄などによる尿路閉塞により、膀胱にたくさんの尿がたまり、それが腹圧で
押し出され漏れてくるタイプです。
・機能性尿失禁
認知症や身体機能低下により漏れてくるタイプです。
☆女性に多い腹圧性尿失禁の治療法☆
★膀胱を緩め尿道の収縮を強める薬を服用します。
また、骨盤底筋体操や低周波治療器(ウロマスター)も行うことがあります。
☆失禁が重症の場合☆
外科治療(スリング手術)により尿道や膀胱を吊り上げたり、尿道の周囲にコラーゲンを注入
する方法などがあります。ご希望の際には治療可能な高次の医療機関にご紹介致します。
尿失禁は高齢の女性に特に多く、年のせいと諦めている方も多いと思いますが、
失禁は過活動膀胱と同様にQOL(生活の質)を悪化させます。
我慢せずに当院へお気軽にご相談ください。
泌尿器科
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頻尿・失禁
日中8回以上、寝ている間に2回以上トイレに行くことを頻尿といいます。
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泌尿器科がん
泌尿器科の悪性の腫瘍(がん)には腎臓がん、膀胱がん、前立腺がん、精巣悪性腫瘍などがあります。
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結石
尿路内の結石は部位によって腎臓結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石に分類されます。
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加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)
男性の中にも男性ホルモンのテストステロンが減少することにより、女性の更年期障害のような不定愁訴を訴える人がいます。
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性病(性行為感染症)
泌尿器科がよく取り扱う性病にはクラミジア・淋病・ヘルペスなどがあります。
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前立腺肥大症(前立腺の良性腫瘍)
前立腺は精液を作る臓器で、膀胱のすぐ下にあり、尿道を取り囲むようにして存在しています。
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尿路感染症
尿道から大腸菌などの腸内常在細菌である細菌が入り込んで膀胱粘膜に炎症を起こす病気です。