泌尿器科

尿路感染症

尿路感染症

◯膀胱炎
尿道から大腸菌などの腸内常在細菌である細菌が入り込んで膀胱粘膜に炎症を起こす病気です。自分の菌に感染することで、性病などのように他者から移されるものではありません。女性は男性に比べて尿道が短いため、菌が膀胱まで入りやすく、特に多く発症します。また、何度も繰り返すことも多い病気です。

治療は、抗生剤の内服と飲水が基本です。再発予防には水分摂取を日頃から心がけ、尿をたくさん出すようにすることと、尿を我慢しないようにすることが大切です。
膀胱炎を繰り返す方は膀胱結石、膀胱腫瘍、膀胱憩室などの膀胱の異常や抗生剤への耐性菌が存在することがありますので、当クリニックのような泌尿器科専門医の受診をお勧めします。

◯腎盂腎炎
尿路感染症で一番症状が強く、時には敗血症の原因となるのが急性腎盂腎炎です。38度以上の高熱、側腹部痛、全身倦怠感、食欲不振などが認められます。原因は大腸菌などの腸内常在細菌である細菌が外尿道口から膀胱へ侵入し腎盂にまで上行して炎症を引き起こします。
治療は原因が細菌感染であるため、安静と抗生剤治療です。
適切な抗菌薬の投与によりほとんどの場合は完治しますが、再発を繰り返す場合には尿路の基礎疾患の検索が必要になります。基礎疾患がある場合には再発を繰り返し、慢性化して腎機能が低下することがあるために注意が必要です。